気圧頭痛に「ロキソニンが効かない」理由と、五苓散を効かせる正しいタイミング【薬剤師・経験者が解説】

処方薬・病気のこと

毎年この時期、前日から目の奥がどんより重くなります。私自身の話です。

「五苓散がいいって聞いたけど、飲んでも効かない。結局ロキソニンの方が効く」——薬剤師なのに、ずっとそう思っていました。

使い方が間違っていただけでした。

この記事では、薬剤師かつ気圧頭痛の経験者として、「なぜロキソニンでは対処しきれないのか」「なぜ五苓散は飲んでも効かないと感じるのか」をお伝えします。

なぜ気圧が下がると頭が痛くなるのか

気圧が下がると、体の内外の気圧差を感知するのが内耳です。内耳は気圧変化に敏感で、低気圧が近づくと内耳がむくみます。

このむくみが刺激となってヒスタミンが放出され、頭痛やめまいを引き起こします。

「前日からどんよりと目の奥が重くなる」のは、内耳の感受性が高いサインです。低気圧が本格的に来る前から症状が出始めている状態です。

ロキソニンが「今ひとつ効かない」理由

ロキソニン(ロキソプロフェン)は、プロスタグランジンの産生を抑えることで痛みを和らげる鎮痛剤です。

一般的な頭痛には有効ですが、気圧頭痛の根本にある「内耳のむくみ」には直接作用しません。痛みそのものを抑えることはできても、むくみという原因が残っている以上、今ひとつスッキリしないと感じる方が多いのはそのためです。

五苓散が「効かない」と感じる理由——タイミングがすべて

五苓散は漢方薬で、体の中の「水の偏り」を整える薬です。内耳のむくみを軽減する効果が期待されています。

五苓散は「頭痛が出てから飲む」薬ではありません。

頭痛が出た後では、すでに内耳のむくみが生じています。その状態から飲んでも、むくみを改善するには時間がかかります。「飲んでも効かない」と感じる方の多くは、このタイミングの問題を抱えています。

五苓散は「むくみを予防する」薬として、低気圧が来る前に服用を始めるのが正しい使い方です。

実践:気圧頭痛を予防する3ステップ

  1. 気圧アプリで翌日の天気を確認する
    「頭痛ーる」などの気圧予報アプリで、翌日の低気圧を前日夜に確認します。
  2. 前日〜当日朝から五苓散を服用開始する
    1日3回・食前が基本です。頭痛が出る前にスタートすることが大切です。
  3. それでも頭痛が出たらロキソニンを追加する
    五苓散とロキソニンは一緒に飲んでも問題ありません(併用OK)。予防できなかった分の痛みに対応します。

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薬剤師・経験者として

知識はあったのに、自分では実践できていませんでした。「出てから飲めばいい」という思い込みが、長年の「効かない」体験を作っていました。

タイミングを変えてから、症状の出方が変わりました。

「五苓散は自分に合わない」と思っている方に、まずタイミングを変えてみることをお伝えしたいと思っています。

監修者:槇由紀子(調剤・訪問薬剤師 / 薬局経営 / 薬剤師歴13年以上)
情報は執筆時点のものです。服薬については必ず添付文書をご確認いただくか、かかりつけの薬剤師・医師にご相談ください。

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