ドラッグストアの棚に並ぶ薬は、数え切れないほどの種類があります。「風邪薬」ひとつとっても、総合感冒薬・鼻炎向け・のど向け・発熱向けとさまざまで、どれを選べばよいのか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
今回は、市販薬を選ぶときに押さえておきたいポイントを、できるだけシンプルにまとめてみました。
まず「自分の症状」を整理する
市販薬を選ぶ第一歩は、「今、自分が一番つらい症状は何か」を明確にすることです。
たとえば風邪でも、
熱が出ている → 解熱・鎮痛成分を含む薬
鼻水・鼻づまりがひどい → 抗ヒスタミン成分入り
のどが痛い → 消炎・局所麻酔成分を含むトローチや液剤
咳が続いている → 鎮咳・去痰成分を含む薬
と、症状によって適した薬が変わってきます。「なんとなく総合感冒薬でいいか」と選んでしまうと、不要な成分まで摂取することになります。症状を絞れるときは、ピンポイントの薬を選ぶほうが体への負担も少なくて済みます。
成分表示を「ちらっと」確認する習慣を
難しそうに見える成分名も、いくつかのポイントだけ知っておけば役に立ちます。
よく見る成分の例
成分名主な効果注意点アセトアミノフェン解熱・鎮痛空腹時でも比較的やさしいイブプロフェン解熱・鎮痛・抗炎症胃が弱い方は注意ジフェンヒドラミン抗ヒスタミン(鼻水・くしゃみ)眠気が出やすいデキストロメトルファン鎮咳(咳止め)一部の方に禁忌あり
成分をすべて覚える必要はありません。「眠くなりたくないときは抗ヒスタミン系を避ける」「胃が弱いときはイブプロフェンより慎重に」くらいを頭に入れておくだけでも、選択肢がぐっと絞れます。
「第1類」「第2類」「第3類」の違いも知っておこう
市販薬には、リスクに応じた区分があります。
第1類医薬品:薬剤師からの情報提供が義務づけられている薬。胃酸分泌抑制薬(H2ブロッカー)などが該当します。
第2類医薬品:多くの風邪薬・解熱鎮痛薬・鼻炎薬など。相談が推奨されます。
第3類医薬品:ビタミン剤など、比較的リスクの低いもの。
第1類の薬は「自分で判断できる」と思っていても、一言薬剤師に確認することをおすすめします。飲み合わせや持病によっては、思わぬ影響が出ることがあるからです。
迷ったら、薬剤師に声をかけてみる
「なんとなく聞きづらい」と感じる方も多いかもしれませんが、薬剤師への相談はとても心強い手段です。
「今こんな症状で、これとこれで迷っている」と伝えるだけで、その方の状況に合った選択肢を一緒に考えてもらえます。持病がある方、妊娠中・授乳中の方、他に薬を服用中の方は、特に必ず相談するようにしましょう。
まとめ
市販薬を上手に使うためのポイントは、
症状を具体的に把握してから選ぶ
成分表示を少しだけ気にしてみる
区分(第1〜3類)を意識する
迷ったら薬剤師に相談する
この4つです。
薬は「なんとなく」ではなく、自分の体の声に合わせて選ぶもの。ドラッグストアでちょっとだけ立ち止まって確認する習慣が、自分を守ることにつながります。


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