知らないと怖い「薬の飲み合わせ」──市販薬でも油断できない理由

薬の飲み方・注意点

薬の飲み合わせは、病院でもらう処方薬だけの話ではありません。市販薬どうしでも、あるいは食べものとの組み合わせでも、思わぬ影響が出ることがあります。「ドラッグストアで買える薬だから大丈夫」と思っていると、少し危険なことも。

市販薬どうしの飲み合わせに注意
よくあるのが、「風邪薬と頭痛薬を一緒に飲む」というケースです。

実はこれ、かなりリスクがあります。多くの総合感冒薬には、すでにアセトアミノフェンやイブプロフェンといった解熱鎮痛成分が含まれています。そこへ別途、頭痛薬を追加してしまうと、同じ成分を二重に摂取することになり、肝臓や胃に大きな負担をかけてしまいます。

「症状がひどいから、多めに飲んだほうが早く治る」という感覚は理解できますが、それが体にとっては逆効果になることがあるのです。

食べもの・飲みもの との組み合わせ
薬と食べものの飲み合わせも見逃せないポイントです。

グレープフルーツは、特に有名な例です。グレープフルーツに含まれる成分が肝臓での薬の代謝を妨げ、薬の血中濃度が必要以上に上がってしまうことがあります。これは市販薬でも一部当てはまるため、薬を飲む前後は念のため避けるのが安心です。

カフェインも注意が必要です。眠気止めや一部の頭痛薬にはカフェインが配合されており、コーヒーや栄養ドリンクと一緒に飲むと過剰摂取になる場合があります。動悸や不眠の原因になることもあるので、飲み合わせを意識してみてください。

アルコールとの併用は、多くの薬で禁止または注意が必要とされています。睡眠補助薬や抗ヒスタミン薬と一緒に飲むと、眠気が極端に強まったり、判断力が著しく落ちたりすることがあります。薬を飲んでいる期間は、できるだけお酒を控えることをおすすめします。

サプリメントも「薬」として考える
「サプリメントは食品だから関係ない」と思われがちですが、実はそうではありません。

たとえば**セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)**という成分は、多くの薬の効果を弱めることが知られています。また、高用量のビタミンEやオメガ3系の魚油は、血液をサラサラにする作用があるため、同様の作用を持つ薬と組み合わせると出血リスクが上がることがあります。

健康のために飲んでいるサプリが、薬の効果を邪魔したり、体に思わぬ影響を与えたりすることがあるのです。

複数の薬を飲んでいるなら「お薬手帳」を活用する
複数の薬を服用している場合、すべての情報を把握するのはなかなか難しいものです。そんなときに役立つのがお薬手帳です。

処方薬だけでなく、市販薬やサプリメントも記録しておくことで、薬剤師や医師が飲み合わせを確認しやすくなります。スマートフォンのアプリ版もあるので、普段から記録しておく習慣をつけると安心です。

まとめ
薬の飲み合わせで気をつけたいこと、整理するとこの4点です。

市販薬どうしの重複成分に注意する(特に解熱鎮痛成分)

グレープフルーツ・カフェイン・アルコールとの組み合わせを意識する

サプリメントも「薬」として考える

お薬手帳に市販薬もメモしておく

「これくらい大丈夫だろう」という感覚が、思わぬ不調につながることがあります。少し立ち止まって確認する習慣が、自分の体を守ることにつながると感じています。

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